About Veterinary medical Association

意見広告

人と動物との調和のとれた共生を願って

分類

新聞広告

掲載媒体

朝日新聞

掲載日

平成20年3月16日

 近年、人と犬や猫などの身近な動物たちとの関係は、ますます緊密になっていると言えるでしょう。
 もちろん適正飼養を理解された上できちんと飼養されている飼主は多いですし、猫について言えばいわゆる「のら猫」に、自費で不妊手術を施して飼養されている多くのボランティアの方々がいます。
 しかし、その一方で、単にエサやり行為のみを行っている人達がおり、そのことが地域の住民の方々と共通の認識が図られていないがためトラブルとなったり、「のら猫」が減らない要因となってしまっていることも事実です。
 ところで、私たちの社会では、人間側の都合で(往々にして身勝手な事情が多いのですが)行き場のなくなった犬や猫の処分を行政に委ねています。
 当会では、猫について、行政からの依頼で、引取り業務の委託を受けてきておりますが、「処分することは悪いこと」の価値観からでしょうか、市民の皆さんや飼い主さんと日頃接触する機会が多い獣医師は、時として、処分に関わることに対する中傷を受け、大変戸惑うことがあります。
 動物に対する自分だけの価値観から生ずる一方的な判断を見つめ直すことも必要ではないでしょうか。

 2006年に改正施工された「動物の愛護及び管理に関する法律」の前身である「動物の保護及び管理に関する法律」が制定されてから、今年で35年を迎えます。
 現在、横浜市では、人と動物がともに快適に暮らせる環境づくりを目指し、動物との調和の取れた共生のあり方について継続的啓発を行う施設として、動物愛護センター(仮称)の整備を行っておりますが、本会としても早期に完成し、全市的な啓発活動が行えるよう支援し、協力していきたいと考えています。

社団法人横浜市獣医師会
横浜市磯子区西町14-3
(神奈川県畜産センター内)
TEL:045-751-5032
会長 中川秀樹